革が傷む前に、お手入れが必要なサインが必ずあります。一般的な顔料仕上げの革で、一例を見てみましょう |
@全体的にテカリが出てくる。革の表面がツヤツヤしてきたら、それは汚れと油分です。この時点でクリーニングを定期的に行えば、革はかなり長持ちします。 |
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Aテカリが増す・黒っぽくなる・手触りが固くなってくる 等@の汚れと油分が増えている証拠です。固くなっているのは、油分が革の繊維の奥まで入り、硬化している為です。クリーニングで賄える最終警告となります。 |
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Bよく擦れる箇所に亀裂が入る。 表面の塗料の膜(塗膜)が切れている証拠です。この状態でも、塗膜の下の革の部分はまだ生きています。しかし、このまま放置し続けると、どんどん革にダメージを与えていきます。 |
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C亀裂が深くなり、又革の表面が擦れザラザラしてくる。塗膜の下は革(原皮だった部分)です。途膜が剥がれ下の革が擦れると、ヌバックやスウェードのようにザラザラとした手触りになっていきます。この状態は、革のダメージが進行している証拠です。 |
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D亀裂が更に深くなり、革が完全に切断され中のウレタンが見えてしまった状態。切れている周囲の革は薄くなっているのが特徴的。刃物や鋭利なもので切断された場合はこのような状態にはなりません。このような状態になると、リペアをしても耐久面において寿命は短いやもしれません。 |
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